『試合など本番になると、うちの子は緊張してしまってなかなか実力が出せないんです。』
たまにあるご相談です。
サッカーには勝ち負けがあって、勝てば嬉しいし、負ければ悔しいもの。
でも、一番悔しいのは、実力を発揮できないまま終わること。
では、どうすれば本来の実力を発揮できるのでしょうか。
■大人の不安が子どもに伝染
うまくいかなかったらどうしよう、負けたらどうしよう、そんなことを考えている子ども達の表情は乏しく、少しこわばっています。試合の前には少しの不安と緊張がつきものですが、そんな子ども達に、周囲の大人が余計にプレッシャーを与えているとしたら?
いきいきとした躍動感のある動きができずに、プレーの幅も狭まって、子ども達が本来の力を出し切ることは非常に難しいと思います。
■失敗を恐れるのは逆効果
『どうか失敗しませんように』
心配するあまり、たくさんの指示をしていませんか?
なんとか勝ってほしい気持ちはわかりますが、このような状態で、あれこれと注文を付けたところで子どもは焦るばかりです。
ミスを恐れれば、アイディアもひらめきもなくなり、チャレンジもできなくなります。
結果、いつも通りの動きができなくなり、実力が発揮できなくなります。
■失敗を恐れずにチャレンジすること
子ども達は、試合の中でも上手くなります。
でも、そのためには真剣勝負の中で自由な発想をすることと、失敗を恐れずに思い切ってチャレンジする場面が必要不可欠です。
『いつも通りに、一生懸命頑張っておいで。』
大人が笑顔で勝敗のプレッシャーを掛けずに、サッカーを楽しめるような前向きな声掛けをする習慣を付ければ、子ども達も笑顔になって、持てる力の全てを出し切る習慣が付くのかもしれません。