小学生のサッカー大会には、いろんな方針のチームが集まります。
応援の仕方も、サポートの仕方も様々ですが、選手と、そのチームに付いている大人の性質はどこか似ているような気がします。
■声掛けの質
『何やってるんだ。そうじゃないだろ。しっかりしろ!』
『いいぞ。チャレンジできてる。ナイスプレー!』
もし、自分が試合中にミスをしたなら、どちらの声掛けをしてほしいですか?
■子どもは大人を見て学ぶ
ひとたび劣勢になると動揺して仲間のミスを責め始め、責任をなすり合うチーム。
勝てば、負かした相手を見下すような態度をとるチーム。
こういった現象が起こりやすいチームのベンチには、『お前らバカか』とコーチングでなく自分の感情を大きな声で口に出す大人がいたり、応援席から子ども以上にヒートアップして、仲間や相手や審判にまで文句をつける大人がいたりすることが多いようです。
■大人は子どもから学ぶ
失点しても下を向かないチームは、仲間に前向きな声を掛け続けます。
ミスを責めることもしません。
ミスはカバーできることを知っていて、失敗は取り返せることを知っているのです。
そんな子ども達の姿を見ている大人は、
『気にするな、取り返すぞ!』
励ましの声を掛け、見守ります。
■もっとサッカーを楽しむ
勝って喜ぶ姿を見たい気持ちはわかりますが、大切なのは試合結果だけでなく、プロセスや成長や学びがあるかどうかです。
勝ち負け以前に過程を評価することで、大人も子どもも、もっとサッカーを楽しめるようになると思います。
サッカーをやっているのは子どもで、仲間を、相手を、尊重することを教えるのは大人の役割です。
一生懸命頑張っている子どもの姿からは、感動をもらっています。