やり方よりもあり方②

先日、温泉上がりにたまたま見た新聞に載ってた、石川県出身元ヤンキースの松井秀喜氏の以下、コメント。

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松井さんは高校時代、どんな教えを受けたのですか?という質問に対して、
「人間としてどうあるべきか、男としてどうあるべきかを学んだ気がする。もちろん、勝って甲子園に出ることは大事な目標だし、素晴らしいことですけど、それ以上に大事なことがあるんじゃないかと。いつも言われたのは、そこに花があるとしたら、花は一番目立って綺麗だし、スターに見られる。でも、それを咲かせているのは土の部分だと。生徒には土のような人間になってほしいと。そこが1番大事なんだよと。」

やり方ではなくあり方についてコメントしています。
野球についての話が出てきていない。
この言葉をどう捉えるかは人それぞれ。自分自身も今この言葉を聞いて感じ、捉えられることと、数年後この言葉を聞いて、感じ、捉えられることは違うかもしれない。

昨日、先日現役引退をした友人も練習最後に、リオペードラの中学2年生にチャレンジと失敗の重要性を語ってくれた。
「チャレンジと失敗が大事。それを続けること。もっとチャレンジしていいと思う。」
誰もが聞いたことのあることだと思うけど、それを実践している人はごくわずかだと自分も常日頃から思っています。
誰もができることを誰も出来ないぐらいやり続けることが大事。
プロサッカー選手として長く現役を続けてきた彼が言ったその言葉はシンプルだけど、彼自身本当に大事にしてきたことなんだと思う。
それをどれだけ感じとれたか。心に入ったか。その辺の感性を中学時代にどれだけ磨けるか。
ポカーンと聞いちゃってる個、すっと心に入っていく個。

トップアスリート、社会に出て活躍、成功している人の思考を探ることにすごく興味がある。挫折をどう乗り越えてきたのか、挫折をどう捉えるのか、どういうことを大切にして日々生きているのか。どう自分と向き合っているのか。

先日、ヤンキースのイチロー選手が、「まだ苦しみが足りない」、「苦しみがもう充分だと思った時引退すると思います」こうテレビで言ってました。

苦しみ=悔しい経験。
その悔しい経験が自分を成長させてくれたと。

新しいものには困難が伴うけど困難と思わずにワクワクして楽しめるか。困難の先に成長があることをイメージ出来ないから挫折であったり、壁に対して悪いイメージを持ってしまう。
現状維持に満足せずにチヤレンジしている大人が周りにいないから影響をもろに受けてそうなっていってしまう。
学年があがるにつれて目の輝きが減っていってます。

何の疑問も感じず正しいと言われてきたこと、大人の都合のいいことをしてきてるからか。
執着心がない個が多い。
与えられすぎてるのか。疑うことを知らない。
学ぶ機会=失敗する機会を与えられていないから。
小さければ小さいほど挫折は必要。

石川県の小学生、中学生のサッカーの現状がおかしいと思ってる人は少ない。子供中心にどう見ても考えられていない。
そう感じてる人はごくわずか。
他を知らないから、子供も親もそれが当たり前だと思って何の疑問も抱かない。小学生時代や中学3年間どこでサッカーしてもそんな変わらないだろうと。
入ったあと、疑問を感じ問い合わせそしてくる保護者は年々増えている。立ち上げ当初に比べ、去年、今年と近年移籍希望の話も多く頂くことからも実感しています。
ただ、リオペードラでは、中学年代の移籍は一切基本受け付けないのですべてお断りしています。
中学1年を重要視していて、そこを経験していない個が途中から来てもその選手も僕達スタッフも難しくなってくるからです。もちろん最初からリオを信じてくれて入ってくれた子達の想いもあるからというのもあります。
希望してくる選手が、自分たちよりも実績あるクラブ、そのクラブで中心選手だったりするから驚きます。

話は戻りますが、小学生高学年、中学3年間の重要性がまだまだ理解されていない。ただ、危機感感じてる人たちも増えてきてるから10年後20年後は変化してるはず。そう信じたい。

明日から中学生を遠征に連れて行く目的の一つも、そういう世界があるんだと知るとその先も知りたくなるから。
知らない世界に入るってことは成長するしかないから。
その世界しか知らなかったら、その先があるとも思わないし知ろうとも思わない。当たり前のこと。
だから同じとこや同じ人とずっと一緒を好む。居心地のいい場所を好むようになる。それでは成長しない。
メタ認知力は上がらない。
知らない世界は不安だったり臆したりするもの。
だけど、もっと知りたいとかこの先はどうなんだろうとか、もっと吸収したいとか。

リオペードラの指導方針として、技術指導に重きをおいています。
チームより個、結果より成長が大切だと信じています。パスサッカーパスサッカーといっても、ボールを持てなければ本当のパスサッカーは出来ないと考えています。質の良いパスサッカーをする為にドリブルやリフティングなどの練習を多く取り入れています。
練習も他のチームと大きく違います。狭いスペースでとことんやります。そのほうが上手くなるからです。
昔、こんな狭い練習ばかり理解できない。こんな練習息子にさせられない。こう言って辞めていった個もいました。個というよりこういう場合は大体親の判断ですが。入って数ヶ月ぐらいで判断されました。あの時の想いは自分の原動力になってはいますが。そんなこともありました。(笑)
ただ、石川県ではマニアックな指導方針なのでそんなことも最初はありました。今でこそある程度リオペードラとは?ということが認知されてきて今やってるようなことが本当に好きな子達がちゃんと選んで入ってきてくれてるので以前のようなことはありませんが。
ん?たまにありますが・・・。(笑)
自分が生きている間に日本を代表するような選手が必ずリオペードラから出てくると思っています。
そうなった時、今のやり方を否定している人たちが手のひら返してくるんだろうなと、まだ実現してもないけど、その様子をイメージしながらニヤニヤして日々、生き方としてサッカーに関わっています。
小さいことだけど、そんなことが自分のモチベーションを上げたりも実際しています。

ドリブルやリフティングなどの技術以上に、大事にしているものがあります。
それが、松井秀喜氏やイチローや友人のコメントに含まれてることであったりします。

やっぱり、やり方よりあり方。サッカーも生き方も!!

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