想いを想う~リオが大切に思うこと~

2日連続の投稿です。久々の長文になりました。

「人の振り見て我が振り直せ」・・・人の振り見て我が振り直せとは、他人の行動を見て、良いところは見習い、悪いところは改めよという意味。

最近、「反面教師」に事欠かない。個人だけじゃなくて組織や団体、もっと大きな「集団」にも。例はたくさん。
自分の中では、「人の振り(言動)見て我が基準確認」というか、何かある度、都度、自分達の基準、考えを共有しています。

『日本代表選手を輩出すること。クラブワールドカップに優勝すること。』
これはほんの夢の一部です。この夢が自分の生きている間に実現できるとは思っていないけど、その土台を創ることはできると思っています。

大好きな、天才棋士羽生さんも最近テレビで言ってました。
『たくさんの年月、たくさんの人の積み重ね。それで文化が創られる』

夢を叶えるためには時間がかかり、たくさんの壁が立ちはだかります。
もちろん悔しい思いをすることも。
一人の時は何も言えないけど、群れると否定、批判しだす人。
自分では何もやらないのに、できないのに、やろうとする人間をあの手この手で邪魔しようとする人。あることないことというより、ないことないこと、人の噂話でストレス発散する人。

だけど、全ての出来事が、自分の、ひいてはクラブの成長に繋がると思っています。
全ての出来事を楽しみながら進められているし、嬉しいことや感動は悔しさの100倍味わえていると思います。
夢が叶った時、きっとこの地域にはサッカー文化が根付いているはず。

この一部の夢(表面)だけを見た時、勘違いされやすいのがその夢が全てだと思われること。

Jリーグには、『スポーツで、もっと、幸せな国へ。』というスローガンの100年構想というものがあります。
地域活性化などにそのコンセプトを持ち込んで取り組んだりもしています。
具体的な活動目的には「緑の芝生に覆われたスポーツ施設や広場を作る」「サッカーを核に様々なスポーツクラブを多角的に運営し、アスリートから生涯学習にいたるまであなたが今やりたいスポーツを楽しめる環境作りを目指す」「スポーツを通して様々な世代の人たちが触れ合える場を提供する」

競技力向上のためのスポーツ活動はもちろん、交流志向などの多彩なものが含まれてきます。
この100年構想。リオの志しているものと共通のことがたくさんあります。
文科省の総合型マニュアルでも、世代間の交流、高齢社会への対応、地域住民の健康・体力の保持増進、地域の教育力の回復、学校運動部活動と地域との連携など課題として挙げられています。
ただ、リオがもちろん全てを解決することはできません。当たり前ですが、できることしかできません。
リオが手の届かない部分は、他の誰か若い方がこれから立ち上げるなりしてやってほしいと思っています。
この地域で一人勝ちしたいとも思っていません。
人口は少ないのでたくさんとはいきませんが、後、3つ4つの街クラブ、サッカークラブがあってほしいと個人的には思います。
そこからそれぞれ特徴を出し、競争、共創することが出来れば、会員(選手、お客様)の選択肢も増え、加賀市の、この地域のスポーツが発展してくんじゃないかなと。それが本当の発展だと思っています。

最初は、サッカーコーチを始めて間もない頃は、正直サッカーのことしか考えていませんでした。
今は違います。この100年構想であったり、文科省が言っている課題に、少しでも貢献できるよう活動し続けたいと思い、サッカー、フットサル、フィットネス、ダンス、学習塾など多目的に活動しています。

リオにはリオのやり方があります。リオにはリオの特徴があります。できること、できないことがあります。
納得がいかないのに、そのまま無理にリオの活動に参加してもらいたいとは思っていません。
活動する種目や曜日、タイムスケジュールはこちらの都合で都度変更することがあります。
要望があれば検討はしますが、会員全員の都合に合わせられるわけでは到底ありません。

私達のベースは子供たちの育成です。サッカーにおいて充実したクラブをまずは創ることです。
市内はもちろん、市外、県外、遠方から多くの子がリオを選んで参加してくれています。その子達の期待に応えたい。少しでもいい経験が出来るようにしたい。ただサッカーの技術を教えるだけなら、リオでなくてもよいのです。
良いところは、さらに伸ばしてあげられるよう、柔軟な発想ができるよう、駆け引きを身体に染み込ませるよう、様々な仕掛けをしています。
ブレない意見を持ち、自分の言葉で発信し、リーダーシップを取れる人間に成長できるよう関わっています。子供達はできなかったことが、努力によってできるようになることを体感します。
ルールを守れなかったり、仲間を侮辱する行為があったりした場合は、厳しく指導します。
失敗することで、子供達は自分のちょっとした行いが、周囲に迷惑をかけることや、嫌な気持ちにさせてしまうことを知り、繰り返さないよう学びます。

子供達の活動が中心となっている分、フィットネスやフットサル、ダンスなどをフィットネスクラブ(スポーツジム)並に充実させることは出来ませんが、この地域に少しでも貢献させて頂ければということで、自分達に出来ることを出来る範囲でやっています。

充実した設備を持つ、手厚いサービスがある「普通のスポーツクラブ」とは勝手が違います。
参加して頂くのは、私たちの活動の理念や想いに賛同してくれる方でいいと思っています。
合わなければ他を選んでいただいて構いません。

お金を払っているから、お客様は神様だから、立場が上だからと何をやっても、何を言っても許される訳ではないのです。

私達は、会員(選手、お客様)とは対等であると考えていますし、程度にもよりますが、ネットによる誹謗中傷や、面白がって同調して吹聴して回る行為が他の会員の不安を煽る場合は、これまでもありましたが、規約通り、退会・除名処分としています。

他のスポーツクラブでも、クラブチームでも、大なり小なり似たような現象がループして起こってるそうで、やっぱりいつの時代もどこにでもいるんだなと。

妬んで、羨んで、溜まった負のエネルギーを人に向けるような人間には、似たような人が集う。
表面だけ取り繕って、影でコソコソ集ってのネガティブ三昧。
そういう人間とは対極の、人を惹きつけられる魅力的な人間でありたいし、常に矢印を自分に向けられる人間でありたい。

やり方、あり方、考え方をしっかりと確認し、参加して頂ければと思っています。
やり方、あり方、考え方に賛同し、選んで頂いた会員(選手、お客様)の為に全力を尽くすことはこれからも変わりません。
しかし、サービスの質(指導であったり)が合わないなら、見合うところに、自分が満足できるところに参加されたほうが双方にとってもいいと思います。
考え方を押し付けられてもこちらが変わることはありませんし、それが殿様商売だと言われてもこちらはそうは思っていません。

サービス業=ソフトを提供すること。
サービスとお金を天秤にかけて判断して頂ければと思います。

施設を持つことができたことで、色んな活動ができる可能性はあります。
だけど、何でもかんでもやることはできません。やるつもりもありません。
やれることやれないこと、やる価値があることないこと。自分達の基準で判断しています。

自分の勝手ですが、やらなければこの地域が、サッカーがダメになる。そう思い、クラブを立ち上げて9年目。
加賀市は、当時人口7万弱。今は7万切りました。残念。
立ち上げ当初は、こんな地域で世界を見据えたクラブ創りなんか絶対無理だと面と向かって言われましたし、どうせ3年もすれば潰れるか、諦めて辞めるだろうと。鼻で笑われました。
お前なんか、消してやると言われたこともあります(^_^;)

だけど、何を言われようと何をされようととそうはなりません。

誰もやったことがないことをやろうとするのだから、うまくいかなくて当たり前。うまくいかなければ修正して、うまくいくまでやり続ける。
歴史は変えられる。必ずできると信じて日々動いています。
本気の想いでやれば、必ず夢は叶うと信じています。子供達にもそう伝えています。

「いずれ、そのうち、やがて」
と言っている人は5年経とうが、10年経とうがなんにも変わりせん。
チャンスはじっとしていても訪れません。チャンスは自分で手繰り寄せるもの。
「勉強は大事だけれども、行動が伴ってこそ」
行動する気持ちもなく、予定もないのに、知識、ノウハウをかき集め詰め込んでも、その行為には意味はないとは思わないけど、小さいと思っています。自分は、「行動を前提とした勉強」こそ意味があるんじゃないかと今は考えています。
また、『ピンチはチャンス』という言葉がありますが、『ピンチはチャンスに変える』んです。
ちゃんとした想いがあれば必ずチャンスになる。寧ろ、ピンチとも思わなかったりします。

サッカーが根付いてないからこそ、チャンス。
田舎だからこそ、チャンス。
芝生の施設がないからこそ、チャンス。
子供達が少なくなってくからこそ、チャンス。

色んな出来事がおかげさまであります。
最近あったことでも、スタッフ全員で自分達のスタンスを再確認するいい機会になりました。
子供達の未来のために、自分と同じ方向を見据えて日々全力で頑張ってくれているスタッフを見ていると、負けてらんないなと。
おかげさまで、ネタに尽きることはないし、結束もますます深まるしで、心から信頼できる今のスタッフ達(松葉杖靖含む)と共に前に進むことができています。

特別だけを一生懸命探しても、どこにも特別はない。
特別は、日常の中にあると。
日常の積み重ねで、特別ができる。
その為に、
目の前のことを一生懸命やってみる。
時間を大切に使う。
頼まれたことに最善を尽くしてみる。

そんなことなんだと思います。

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