子どもには伸びてほしいし、いっぱい楽しんでほしい、子どもの成長を願う気持ちは皆同じ。
『友達がたくさんできるといいな。一生懸命やってくれたらいいな。サッカーが大好きになってくれたらいいな。』
子どもがサッカーを始めたばかりの頃、どの親御さんもこんな願いを持って見守っていたと思います。
あの時、試合に出られていたらそれで満足していたかもしれない。
でも僕は一秒もピッチに立てなかった悔しさを抱えながら四年間を過ごして、今がある。
この途轍もない悔しさが自分を成長させてくれたんだと思います。
遠藤 保仁(えんどう やすひと)
子どもを伸ばせない親の行動
・サッカーの準備や後片付けをしている
・忘れ物はない?○○は持った?と毎回チェックしている
・忘れ物があれば子どもが困らないように急いで届ける
・練習や試合の帰りは疲れていて可哀想だからと荷物を運んでやる
・自分の子どもの言うことだけを聞いて(鵜呑みにして)大騒ぎする
親が子どものため、良かれと思ってやっている行動が、子どもの成長を妨げることもあると思います。
子どものやる気を奪う声掛け
例えば、子どもがメンバーに選ばれなかった場合。
『試合に出られないんじゃ意味がない。応援なんて行かなくていい。』
『○○くんよりお前の方が上手なのに選ばれないなんて、コーチはおかしい。』
悔しさを乗り越えようとしている子どもに、悔しさを我慢できない大人がそんな声掛けをしてしまえば成長の機会とやる気を奪うことになると思います。
応援にならない応援
例えば、子どものサッカーの試合会場。
『なんで早くパスしないんだ!そこでシュートを打て!審判今のはファールだろう!』
入れ込むあまり、応援が応援でなくなっている大人を見掛けることがあります。
ピッチの外から選手に指示を出し、我が子の失敗に悲鳴を上げ、相手チームに怒鳴り、審判の判定にまで文句をつけるようではサポーター失格。
子ども達のアイディアや判断を奪ったり、思考を停止させるような声掛けは一切必要ありません。
親の顔色を伺い、失敗を恐れる子ども
偏ったものの見方まで植え付けてしまうと、子どもは失敗を恐れて挑戦しようとしなくなります。
『試合にでられない自分はダメなんだ。負けたら(結果を出さなきゃ意味がない)』
『仲間を応援なんかしたくない。(他人の応援なんてできない)』
『自分の思い通りにならない結果は他人のせい。(自分は悪くない)』
無気力で、社会が悪いと唱えているような大人にはなってほしくないと思います。
這えば立て、立てば歩めの親心
サッカーは、子どもから大人までを世界一興奮させるスポーツ。
『我が子には試合に出て欲しいし、試合で活躍して欲しいし、試合には勝って欲しい。』
大人の思い通りの結果がでるわけがないことが分かっていても、要求が高くなり、過剰に干渉し、口出しや手出しをしてしまいがち。
年月が経てば、少なからず自然にそんな感情も湧き上がります。
それでも子どもの成長を願うなら、大人がグッと我慢することが必要だと思っています。
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