自主練

田中将大投手の名言。
「人生に無駄なんてことはない。この時間を活かすも殺すも自分次第」
「やるべきことをやる。ただそれだけのこと」
全てを糧にして前へ進み続ける若きエースの言葉は、とてもシンプルで的確。

小学生も中学生も自主練習にアウパに来る選手が増えてきました。
非常に喜ばしいことですね。
片道30分ほどの道のりを自転車で来て、一人で黙々とボールを蹴っている選手もいれば、トレーニングがてら田んぼ道を走ってくる選手もいます。
あとは一年中、建物の前まで保護者の方に車で送ってもらっている選手。
サッカーボールを蹴っている時間は同じかもしれませんが、積み重ねることで成長の度合いには大きく差が出ます。
肉体的にも、精神的にも。

入会時にお渡しする要項にも書かせてもらっていますが、リオペードラでは遅刻・欠席・質問等、選手自身が自分の言葉で連絡することにしています。
なぜ保護者ではなく、子どもが連絡するのか?
挨拶をし、名前を名乗り、要件を伝えるという練習です。
小学生ならば、欠席や遅刻の理由はさほど重要ではありません。
自分の言葉で自分の意思を伝えるということです。

中学年代からリオペードラに入会した場合、挨拶もままならないという選手が半分以上という現状があります。
相手の目を見て挨拶することができない。
単語でしか言葉を発することができない。
うちの子に限って、そんなことは・・・とお思いでしょうか?

「ゴミ」(ゴミを手に持っていて、ゴミを捨てたいらしい)
「ばんそうこう」(膝を擦りむいたから、絆創膏を貼りたいらしい)
「倉庫の鍵」(倉庫の鍵を借りたいらしい)

小学一年生ではなく、中学一年生の4月のスタート時によくある光景です(笑)
今まで、単語を発するだけで、周りの大人が、サッと準備してくれたのでしょうね。
大人が良かれと思ってやっている結果が、これです。
やっている大人も、受けている子どもも居心地が良いという過干渉。

「中学生は子どもなんだから、大人と普通に会話するなんてまだ無理です」と仰るお母さんがいました。
小学校低学年でも、自分の考えを自分の言葉でしっかり伝えられる個はいくらでもいます。
大人の関わり方次第で子どもはいくらでも伸びるということです。
逆に言えば、子どもの成長を止めてしまっているのは、他の誰でもなく一番近くにいる大人だということです。

稀ですが、中学生でも保護者の方が会場までの場所を問い合せてくるケースがあります。

親が調べるのが当たり前と思っているの?
自分で調べようとしないの?
練習時に友達やコーチに聞いたの?
その場所でサッカーをするのは誰なの?

保護者が先回りしてあれこれと世話を焼いている選手は、受け答えすら満足にできません。
反応が乏しく、意思表示ができない。
小さい頃から大人が先回りして手を出してきたから、自分で考えない。

このまま学年が上がれば、伸び悩むでしょう。
関わり方を変えられなければ致命的です。
なぜか?
周りに気を配ることができない。
自分のことしか考えられない。
自分からアクションを起こすことができない。
親や先生に言われたことはちゃんとできる。
でも、言われたことしかできない。

学校では、勉強ができて、運動もできて、生活も真面目。
大きく道から外れることもしないので、学校の先生からの評価は高く、代議員や生徒会なども任される。
いわゆる大人にとって扱いやすい「いい子」

そんなものは大人になってしまえば、なんの役にも立ちません。
サッカーがそこそこ上手かろうが、そこに人間性が伴わなければ、社会に出た時に、全く通用しないのです。

サッカーはチームスポーツです。
自分で瞬時に状況判断して、自分でプレーを選択します。
自分の考えを自分の言葉で仲間に伝えることも必要です。
常に周囲に気を配り、仲間と自分を奮い立たせられる選手に成長してほしいと思います。

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株式会社アウパ

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