オランダの教育

この動画、食い入るように見てしまいました!スタッフともすぐにシェアしました。
当たり前だと信じ込んでいた環境が、実は当たり前ではないこということ。衝撃。

特に最近痛感し、同じとまではいかないにしても同じようなことを実践していたのでまさにピンポイントのタイミングでこの動画を見ることに!!

オランダの教育の現状。
・入学試験なし
・チャイムなし
・学費が無料
・時間割は自由
・テストなし
・成績表なし
・宿題なし
・一切の強制がなし
・学力や住んでいるところに関係なく自由に学校を選ぶことができる
・どんなに遠いところから通学しても、それは自己責任でなく、通学費は税金控除。

じぇじぇじぇっ!?と目ん玉飛び出た方。(古くてスイマセン)
宿題やテストがないなんて、学力は上がらないんじゃないのう!?と思った方。
目から大っきなウロコがボトッと落ちた方。
この制度、他人より1点でも高く点を取らなければ、という日本の教育の真逆にありますよね。

「勉強は自分でやることであって、親の管理のもとにやるものではない」
オランダの教育理念は、ズバリ、「人間を育てる」ということ。
論理力、自己管理能力、そして思いやり。
その上に立つ自由な勉強が、やがて大輪の花を咲かせ、大きな実を結ぶ。
そんな教育現場で先生が一番大事にしていること。
それは「自分が自分自身であること」「生徒と先生ではなく、人と人の関係」

競争すればするほど成績は落ちる。
他人と競うことに意味は無い。

ということです。
結果、学力は高く、労働生産性は日本の1.5倍とのこと。
教育の成果が数値に表れていると説得力もありますね。
ただ、労働生産性が上がってもそれが必ずしもそれが最良とは思わないし、
失っている部分もあるのでは?と思うけど。

また、オランダと日本の学校制度で大きく異なるのは、学年の概念。
日本では6歳からの義務教育で、1学年ごとに分けられており、
よほど少人数の学校でない限り、異年齢合同での授業は行っていません。
学力と運動能力は年々下がっているようで、
他人への興味が乏しく、他人と関わることが苦手な子が増えている現状。
幼少期からの関わり方次第で、改善できることがありそうです。

一方オランダでは義務教育は4歳から。
低学年(4~5歳)、中学年(日本の1~3年生)、高学年(日本の4~6年生)
の異年齢教育を行っています。
例えば、高学年と低学年とが教える、教わる、という行動や、
自分の考えを発表する場が日本とは比較にならないほど多くあり、
自己主張したり、他人の意見を尊重したり。
自分をコントロールする能力、考える力、学習能力鍛えられるそうです。
自然に上下関係ができて、社会性も養われ、相乗効果を生み出しています。
オランダのほとんどの子ども達が「学校は楽しい」と答え、勉強にストレスを感じてない。
「良い学校」=お受験に合格して、高い授業料を収めるもの、という今の日本の教育の姿を、
オランダは100年以上前に見直しました。
小学校も、「学力」ではなく「教育方針」が各校で大きく異なり、
地域をまたいで、自由に選べます。
公立、私立問わず、入学試験もない。
究極の「選択の自由」が与えられている国。

今年度から今まで以上にリオペードラでも異年齢の合同練習を取り入れています。
昨年から見学させてもらってきたいくつかのチームが実践して、成功していました。
中学の3学年を合同でやったり、ジュニアとジュニアユースを混ぜてやったり。
学年担当コーチがいて、上の学年や下の学年との交流もそれほどなく、選手間の関係も薄っぺらい街のクラブもあります。
実際にこの目で見て、選手の表情や雰囲気がとても豊かだと感じました。これだなと。
Jのユースでは出来ないことだと思います。
ジュニアとジュニアユース、一貫指導だからこそできる、貴重な体験の積み重ね。
中学生のいい空気感、いい刺激が小学生にダイレクトに伝わることで、小学生の意識は格段に上がり、
柔らかアタマの小学生達の発想に触れることで、教わることも多い中学生は気を抜けない状況だったりします。
いい刺激って大事。

尾木ママ曰く、
「オランダの教育は日本の3周先を行っている」そうで、
番組では司会の人も一緒になって
「オランダの教育は素晴らしい」「日本ではこうはいかない」
ということが繰り返し唱えられていました。

オランダと日本では国の規模や、その他の面でもかなり違うので、
「それなら日本でも」と安易に考えるのだけは避けたいところではあります。
日本はおもてなし、気遣い、サービスをとても重視するのに対し、
オランダはとにかく効率主義、合理主義なので、徹底的にサービスを切り落とすと聞いたこともあります。
サービスと効率は反比例するもの。
どっちをどの程度とるかっていうのが国民性ってやつなんでしょうか。

ただ、見習うべき部分、参考になる部分はたくさんありそうだなというのが自分の感想。
正解は一つじゃないけど、オランダ流、半端ないです。

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