週末、小学5年生の金沢まめだグラウンドで新人大会。
朝の開会式に参加した後、天然芝の素晴らしいピッチに移動して、フェルボローザさんと練習試合を行いました。
選手達は技術を全面に出しながらも少しずつファイトできるようになってきています。順調に成長していることを改めて実感しました。
午後はまた、まめだグラウンドに戻ってAチームの試合。
朝から降り続いた雨で、ピッチは既に泥んこ水たまり、ぬかるみ状態。
案の定、選手達はいつものプレーができず、相当やりづらそうにしていました。
あんな状態のピッチでのサッカーはおそらく初めてだったんじゃないかな。
結果は、残念ながらトーナメント1回戦敗退。
選手達の悔しそうな顔、とてもいい経験が出来ていると思います。
サッカーは、結果が出たり出なかったり。
いつもお伝えしていますが、目先の勝ち負けで大人が一喜一憂したり、過剰に反応したりする必要はありません。
間違っても「なんで負けたの」「なんで蹴らなかったの」なんて言わないでくださいね(笑)
保護者の方には、これからも応援に来れるときは来て、ちょっと離れたところから、頑張っている子ども達の成長を温かく見守って、そしてサッカーを一緒に楽しんでもらいたいと思います。
リオペードラのドリブルはただ蹴って走るのではなく、ワンタッチワンステップがベースなので、このいつも取り組んでいるボールと体が一体となった押し出す系のドルブルや、ショートパスがまともにできないこの状況は、試合前から、困るだろうな、手こずるだろうなと思っていました。
あのピッチ状態であれば、割り切ってシンプルに背後にボールを蹴り続ければリスクもないし、もっと言えば、ボールを奪われずに繋いで運ぶより、よっぽど楽なんです。
とりあえず蹴ってパスが通ればラッキー、通らなくても、奪いに行くサッカーをした方が簡単で、試合には勝てるんです。
では、なぜその手法をとらないのか?なぜ子ども達に勝つ方法を教えないのか?
リオペードラでは、試合に勝つことを第一の目的にしていません。
目の前の試合のために、個人・チームへのアプローチをしているわけではないのです。
この年代、大人が勝ち方を教えて、それで楽をして試合をしても、サッカーが上手くなることはありませんし、目先の勝利よりも何よりも大切なのは、まずはボールが持てる技術を身に付けることです。
ボールの置き所、持ち方、いかに奪われずに保持するかが最優先。
早熟の選手の能力に任せて勝つよりも、大人があれこれ答えを押し付けて勝つよりも、18歳になった時に、いかに個が輝けるかを逆算して育成することを大切にしています。
簡単にボールを蹴らずに、いつも通りに、いつもやっていることをやり続けようと一生懸命ひたむきにプレーする姿や、ぬかるんだピッチに手こずりながらも、ボールを運ぼうとする姿からは、逞しさを感じることができたのではないでしょうか。
守備においても、今までは、気持ちのこもったプレーが足りないと感じていましたが、粘り強く対応するなど何度も良い形でボールを奪えていました。
もちろんこれからの課題もあります。
ゲームに必要な声が全員出せるようになったり、コミュニケーションを多くとれるようになったり、ハーフタイムに自分たちで話し合えるような状態になってくると、もっともっと良くなります。
ここ数ヶ月、中学生との合同練習の成果で、ジュニアの底上げが実感できています。
技術的にも人間的にも、これからが楽しみな選手が多いので、この年代は相当面白くなってくると思います。
もちろん5年生だけでなく、他の学年も面白い個が増殖中。
妄想しだしたらワクワクしてきますね。
育成に近道はありません。年代が上がってからが、本当の勝負です。
まだまだ先は長いですが、まずは石川県のサッカーにインパクトを与えられるように。
今までもこれからも満足することなく、一貫指導の質をより良く、常に高められるように、コツコツと進めていきます。
本当の勝ちに繋げるために。
もっともっとサッカーを好きになってもらって、生涯サッカーを楽しんでもらえるように!
週末はBチームの試合があります。こちらも楽しみです!!