「改めて」 ~フットサルブラジル代表VSフットサル日本代表を観て~

先月24日に、国立代々木競技場第一体育館で開催した「国際親善試合 フットサル日本代表 対 フットサルブラジル代表」を観てきました。
結果は、3-3の引き分け。
内容は完全にブラジルのゲーム。

それにしても、カズ選手の影響力に改めて驚きました。チケットが初の完売ですからね。ボール持っただけで大歓声。
カズ選手の影響でフットサルに注目が集まり、競技の普及が図られることは素晴らしいこと。実際今回のゲームもカズ選手を見に来た人がほとんどだったと思います。
フットサル界にとって大きなきっかけになりそうですね。
カズ選手に魅せられてサッカーをしてきた僕にとってはその姿を見れただけで大満足。

さて、実際の試合に関しては、


今回のゲームを観て、フットサルの面白さ、育成年代で取り入れることの重要性、また、ブラジル代表のプレーにたくさんのことを感じることができました。
自分としては、その前に行われた、サッカーの日本代表VSブラジル代表を観て感じたことと同じことを今回観戦して気付き、感じました。
サッカーもフットサルもブラジル代表のボールの持ち方、パスの出し方回し方は一緒。
やはりトップレベルの選手は、ボールの持ち方(置き所、ポイント)が一緒。ブラジル代表の選手みんな同じ持ち方をしていました。ボールの出し方なんかも一緒。
日本代表では、逸見勝利ラファエル選手(ブラジルより帰化)がいい持ち方をしていると感じました。

パス回し一つとっても、ボールの置き所と身体の向きで逆つきながらボールを動かすし、実際、蹴る瞬間まで出すとこがわからない。ノーモーションだし、ワンフェイク入れるしと、すべての技術が自然。
餌のまき方も抜群。日本のパス回しは誰もがわかるものでした。
パス一つとっても、例えば、日本は味方が顔出してから出す、ブラジルは動き出してから出す。このように細かいとこの差が多くみられました。
この辺は幼少期からその感覚でやらないといけないと改めて感じました。
実際フットサル日本代表のスタメン5人のうち2人が帰化選手です。ブラジルから帰化した選手(逸見勝利ラファエル)、ペルーから帰化した選手(森岡薫)。

試合を観て、改めて、今のサッカー協会の指導方針ではその差が縮むどころか離されていくんじゃないかと自分は感じました。
組織的に守って早く止めて早く回してじゃこのレベルになってくると止められるし身体勝負になる。
世界のトップ相手に日本的な速いパスサッカーは限界かなと。
ゆっくりがあったり、その中に早さがあったり、曲がったり、止まったりといった変化が大事かなと。身体差を埋めるためにも。
観てて、ブラジルのパス回しに何度ノッキングしたか、特にゴール前は呼吸するのも忘れてしまうぐらい何度も魅せられました。

リオの選手にも、すごく違いが出てて今後の参考になる試合だったので、今度見せてあげたいと思います。

フットサル日本代表監督の、ミゲル・ロドリゴ監督は、サッカーにおけるフットサルの重要性についてもたくさんのことをコメントしています。
先日も、
「サッカーチームを引率されている指導者の方にお願いがあります。ぜひフットサルを子供たちにプレーさせて挙げて下さい。フットサルをすることで、将来的にサッカーをすることになったとしても、より高いレベルに到達することができます。ブラジルやスペインといった強豪国の育成年代はフットサルとともにあるのです」と述べています。
スペインでは6歳から9歳までフットサルをし、その後、7人制、8人制、11人制と段階を経て行くのが一般的です。ミゲル監督によれば、6歳から9歳までにフットサルを経験した選手と、そうでない選手を比べたとき、「600%の経験値の差が生まれる」ことが科学的に証明されているそうです。
ブラジルでも多くのサッカー選手が、少年時代、フットサルに取り組んでいます。

日本協会の小倉会長も今年に入って、サッカーの育成年代で積極的にフットサルを導入する方針を示しました。
「12歳ぐらいまではフットサルをやるべき。スペインやブラジルでは育成年代で5人制、8人制をやっている」とコメントしてました。

守備は組織力で強化できるけど、世界で通用する攻撃にはやっぱり個の力やスキルが不可欠。
フットサル日本代表やサッカー日本代表もブラジル戦で改めて課題を再確認できた試合になったのでは。
世界基準のプレーで相手に脅威を与えられる日本人選手は数える程しかいないですよね。

今の「世界標準」は、十数年前の育成が土台。強豪国はさらに先に進もうとしていると思います。
日本が世界になる為に、微力ながらリオとしてできることをやり続けていきたいと思っています。

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