U１０、U１２春休み合宿inアウパ

Ｕ１０は、３月２６，２７，２８日の３日間、Ｕ１２は、２９，３０、３１日の３日間、VIVAIO船橋（千葉）さんとの合同合宿という形で今年もアウパで行いました。

この合宿の目的は、日ごろの生活の見直し、サッカーレベルの向上を目的として行っています。
各カテゴリー最初のミーティングでは、サッカーのことよりも、生活面の部分の話について大部分を割きました。
あいさつ、時間の管理、モノの管理、服装、準備片付けなどなど、サッカーノートに書いてもらいながらその理由も説明しながら最初に子供達と確認、約束を行いました。

ハードな日程の中、自分たちで出来ることは全て自分たちで行いました。
小学生を見ても、中学生を見てもやはり同じことを感じますが、子供が守られすぎてるなといつも思います。子供扱いされすぎてるなと。
小学生、中学生だからと。僕たちは対等に子供達と接します。
自分でできることは自分でする習慣をつけてあげてほしい。
練習に行く準備から、帰って片付けが終わるまでがサッカーの練習です。
当たり前のことですが、試合中のピッチの中に、親が入っていくことはできません。練習の合間に汗を拭いてやったり、飲み物を飲ませてやったり、靴紐を結んでやったり・・・。
あれこれ世話を焼く光景をみかけることがありますが、必要ありません。
汗をかいたら、自分で汗を拭き、お茶を飲めばよいのです。
靴紐が結べないなら、結べるようにするか、自分から誰かに頼めばよいのです。
頼まれてもいないのに手を出す必要はありません。
練習に出かける前に持ち物一式揃えてあげて「ボールは？レガースは？」なんて毎回言っていませんか？子どもにさせるより、手を出した方が時間もかからないし失敗もないのですが、そこはあくまでも子どもの自立のためと、我慢する必要があります。
練習に必要なものは自分で準備させてあげて下さい。最初は一人ではできないかもしれませんが、用意するのを見守り、必要なアドバイスをしてあげて下さい。それで忘れ物をして、困ることも大切な経験です。飲み物が途中でなくなって困ったと思えば、次からは多めに用意することを心がけるでしょうし、忘れ物をして試合に出られなければ、次からは忘れ物をしないように持ち物の確認を怠らなくなるでしょう。ゴールを運んでいる時に足の上に落とせば爪が割れるかもしれません。しかし、子供達は失敗から学びます。爪が割れて痛いと思えば、次からは落とさないような工夫をします。小さな子ども達には可哀相と思う保護者の方もいらっしゃるでしょうが、貴重な経験を積み重ねる機会を奪ってしまうことの方がどれほど可哀相なことか。身の周りのことだけではなく、準備や片付け等、試合や練習で使う用具を倉庫から出したり、車まで運んだりすることも全て子ども達にとっては貴重な経験です。

いつも感じることですが、VIVAIOの選手たちから学ぶことは多くあります。
子供たちの表情を見れば、やらされているのか、そうでないのかはすぐわかります。
この段階で、当たり前のことを自然にできている彼らの将来は本当に楽しみです。リオも負けてられません。

子供たちにもいつも口酸っぱく言ってますが、サッカーと生活は繋がってるということ。生活のスキが必ずサッカーにも出ます。
『やるべきことは皆で、気付いた人は気付いていない人に伝えること』、『相手の気持ちを考えること』そんなことを伝えました。
普段の生活でも、自分中心にならずに、周りに配慮ができて、気付ける人は、サッカーでもサポート、カバーができる。そう思います。

今合宿で、『自立』、『自律』、『コミュニケーションスキル』などの部分、大切にしているサッカー以外の部分で、多くの刺激をリオの選手やスペトレの選手たちは受けました。
上手くなるために必要な要素が多く詰まった合宿になったと思います。自分も現役時代そうでしたが、短期間ではありますが、合宿や遠征に行く度に成長を実感しました。
今回のような非日常の生活の中で受けた刺激を、自分の成長につなげることができれば、この後グンと伸びることにつながると思います。
今後も自分自身は中学生メインではありますが、昨年以上に小学生の現場にも顔を出して、子供たちが真っ直ぐに成長するためのサポートをしていきたいと思います。

最後に、今回も、VIVAIOの選手、指導者の皆さんのお陰で実りある６日間となりました。ありがとうございました。

●U１０合宿

全員での集合写真。