『うちの子、メンタルが弱いんです。』
たまに保護者の方から聞く言葉です。
あがり症や依存症、持って生まれた性質はあるにせよ、メンタルの弱さは生活環境に大きく左右されるもので、生まれつきのものではありません。
子どもの成長の芽は『経験』
メンタルの弱い子とは、ストレスやプレッシャーに弱い子です。
元気でたくましい子に育ってほしい、いろんなことに挑戦出来る子になってほしい、と願いながらも、失敗や困難が可哀想だからと、ついつい手出し口出しをしてしまうのは周囲の大人。
子ども達の成長の芽は、大人が過剰に世話を焼けば焼くほど、摘んでしまうことになります。
メンタルの弱い子
・小さい頃から大人の言う通りに指示に従って動いてきたから、自分で考えたり判断したりする習慣がない
・他人や子ども同士の関わりが少なく、経験値が乏しい
・消極的で集中することが苦手で、自分の言葉で話すのが苦手
・自分に自信が持てずに、不安が大きい。
・思い通りにならないことがあるとふてくされたり、やる前から諦めたり、感情のコントロールができない
メンタルの強い子
・兄弟や友達と関わりながら、思い通りにならない経験をして、思いやりや我慢することを身に付けている
・おおらかに育てられ、学び、工夫することを覚えている
・意欲的で、自身の経験から失敗は取り返せることを知っている
・自分の意見を持ち、他人に流されることが少ない
ここぞという時に踏ん張れる、ストレスやプレッシャーに強い子は、子ども同士でよく遊び、遊びながら失敗し、失敗慣れしている子です。
メンタルは鍛えないと強くならない
目標を達成するために不可欠なのがメンタルトレーニングです。
『心配だ、どうしよう』とネガティブな言葉を使う習慣があるなら、『大丈夫、チャンスだ』と普段から唱えるようにするだけでも不安に負けない心をつくります。
『もう●●しかない』と考えるよりは、『まだ、●●もある』と考えに切り替えることも一つの方法です。
心はトレーニングで強くなります。
過剰に世話を焼く大人
知らないことや理解不能なことには大人でも対処が難しいもの。
理不尽な事柄などは、経験値が低ければ低いほど受け入れることは難しくなります。
先回りして困難を回避させたり、失敗をさせないよう解決したり。
お前のあるべき姿はこうだからと教え込んで、判断や決断の機会を奪ったり。
一生面倒を見て全てのことを解決してやれるならそれもいいかもしれませんが、子どもに我慢することや乗り越えることを教えたかったら、まず大人が我慢しなくてはいけません。
支えてやれるうちに、経験させてやることが、愛情で、経験さえあれば、ある程度予測しつつ受け入れることができるようになります。
社会に出ればストレスフリーの生活なんてあるわけがなく、死なない親はいないんですから。
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