やり方ではなくあり方

サッカーの本質は個の力だと考えています。
本気で個を育てようとするなら、コーチングが必要になってきます。

DSC_2094

答えを示す指導がティーチング。
・ティーチング(教える・指示、命令)
・コーチング(導き出す、聴く、質問、フィードバック)

いろんな個に携わっている中で、言われたことはできるけど、自ら考え動くことのできる子が本当に少ないと感じています。
サッカーにおいては、こう守りなさい、ここにポジションを取りなさい、幅をとりなさい、こう攻めなさいなどなど。
小学生や中学生の育成世代ではそれでチームとしての結果も出せるし、なんとなく個も高まってるような気にもなるけど、ちゃんと理解させてない中で与えることが中心になってしまうと、中学や高校になった時、理解が追いつかなくなり、伸び悩むことになると考えています。
なぜ?がないからです。
高校の指導者は今まで何をしてきたのかな?となるわけです。そこから個に特化して技術練習を多く割いたとしても限界があるはず。
与えられる、教えてもらえる、やってもらえるなど。
『~られる』習慣、環境にある個の思考を変えることはすごく難しくなってくる。

つい最近こんなこともありました。
『遠征に持っていく為に必要なものが書いてある紙はありますか?』
この状態が現状です。これが当たり前になっています。
危機的な状況です。当たり前になってるからそれがおかしいことだとも思わないはずです。
リオでは、必要なもの一式としか伝えません。自分で考えて準備させる為です。そう案内しても準備してもらってきたなーという子も最初はいます。
自分でしてきたか?と聞き続けることで高学年になればほとんどの子は自分でできるようになります。
最初のころは準備不足で困ったり色んなことが起こりますが、自分でやらせないと、考動しないと自立・自律には近づきません。
失敗をしないことが失敗です。

与えられ、教えられすぎの状態なんです。日常が。
学校でもああしなさいこうしなさい。家でも・・。
サッカーでも、小学生相手にホワイトボードを使ってミーティングをがっつり行い戦術を確認しているような状況を多くみかけます。
教えられ、与えられています。

ただ、この危機的な状況は、サッカーの力が活きてくるので僕らとしてはチャンスだとも思っています。
サッカーを教え込むことなく導くことをしてれば、サッカーを通して考える力がつくから社会に出ても通用するはずです。
サッカーを通じて人として社会で生き抜く考え抜く力を教えたい。
やり方ではなくあり方を教えたい。どうあるべきかを。

日本の育成、教育現場は教えすぎの状態。
サッカー通して何ができるか?何を求めないといけないのか?
常に意識しておかなければいけない部分。
目に見えること、表面的なことだけにならず、本質的な部分を見て、読み続けていかないと。

『個』を高めること。
リオの練習では、ドリブルやリフティング、写真の先生との出会いから、ストレッチ、ダンストレーニングなどに多くの時間を割きます。
ただ、その表面的な部分だけでなく、体験に何度か来ていただければある程度はわかると思いますが、選手の様子であったり、こちらの考え方だったりを、観察するなり聞いていただくなど深い部分まで探って頂ければと思います。

人生で奇跡的な出会いが3回あると聞いたことはありますが、下に写真も載せましたが先生との出会いはまさにそんな感じです。
物理、化学、自然界、人間界すべてをつなげての講義、実技。
食事、ストレッチ、動的バランストレーニング(ダンス、ステップ、ボールトレーニング)すべてつながって一つ。
表面的な部分だけ見て、全国各地で取り入れてるところもありますが、先生曰く意味がないと。ポイントや使い方を理解せぬままやっても身体が逆に重くなると。
自分も初めてお会いしてから今までで色んな話を伺う中でそう心から思っています。
ダンスについてはちょうど1年前ぐらいに話を聞いたことはあったのですが、中途半端に取り入れなくて本当によかったと思っています。

先生の身体も一つですから、全国で数チームしか指導することができない中、リオに来てくれていることは本当に信じられないこと。
同じ県、地域(北信越)で2チームはやらないと決めているらしいので北信越に住んでてこのトレーニングを本気で取り組みたいとしたらリオしかありません。
先生との出会いは、クラブとしても自分個人としても本当に今年1番の嬉しいことだと思っています。
そのほか、すごい出会いが今年は信じられないくらい多くて自分でもとても不思議です。もちろんスタッフからも次から次へとこんな出会いがなんで?と不思議られていますが、自分でも分からないので分析できません。
使い果たしちゃったかな。

その他、今でこそ整理されましたが、リフティングやドリブルのトレーニングも昔は見よう見まねで本質を理解せぬままやっていました。
ただ、それがあったから今があるとも思っていますが。

『人の行く裏に道あり花の山』
好きな言葉です。人と同じことはやりたくない。誰もができないことをやりたい。

やり方よりもあり方が大事だと気付けて本当によかった。
これからも貪欲に『個』を高めるため1日1日を大切に過ごしたいと思っています。

DSC_0650

DSC_0655

リオペードラ加賀トップチームブログ
アウパ加賀スタッフブログ

NPO法人スポーツクラブ リオペードラ加賀
株式会社アウパ

スポンサーリンク
スポンサー広告
スポンサー広告
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク
スポンサー広告

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です