今日もまた入会の申し込みの提出に1名来てくれました。
来春福井市からここ加賀、リオに来るとの決断をしてくれました。電車で通うそうです。
彼との出会いは、スペトレ(ドリブル塾)で、初めて来たのが確か4年生だったと思います。
お父さんが当時のことを今日フロントで話してくれたようで。
初めて来た時に衝撃を受けたとのこと。
その時本人が『スピード違反』『ゆっくりやろう』と言われたことなどに本当驚いたそうです。
今までスピードサッカーが普通やと思ってたけど今までと全く違った指導やアプローチにただただ衝撃を受けたとのこと。
今でこそ見慣れたらしいのですが、元のチームに戻るとやはり異質だそうです。
今では、彼が自チームでの練習にスペトレの練習を持ち込んで、チームメートに指導しているそうです。
また、少年団にはうんざりしたとのこと。
親のしがらみや、お父さんもそうだったらしいのですが、試合時ではああしろこうしろコーチングしていたとのこと。
自分は3,4年前にそこを卒業することが出来たけど、他のお母さん方は残念ながら今でもそれが当たり前だと。
保護者の当番制はもちろん、手出さなくてもいいことも保護者がやってしまう。
そうやって手もだし口も出すことが普通になってることに対してげんなりしてるということ。
スペトレ通じて選手も変化し、また、保護者の方の感覚も変わってくれたこと本当に嬉しく思っています。
クラブは保護者の当番制はないのはもちろん、指導や選手起用や運営に口も出せないし、それが子供にとっていいということにも気付いたということでした。
クラブチームであるリオペードラとして、チームへのクレームは受け付けないということ。もちろん改善すべきことがあれば改善はしますが、チームの方針等に合わなければ他チームを選択していただいても構わないということは毎年説明会ではお伝えしています。
サッカーもルールがあるように、リオペードラにもルールがあるし、初めてのトレーニング時や合宿でクラブ側と選手で約束をします。
クラブのルールが守れない選手は、クラブを退会してもらうという約束。そんなことも説明させて頂きました。
他のチームに所属していても参加ができるドリブル塾。
個の技術・個の判断・個の発想を最も大切にすべき取り返しのつかない年代に、リオペードラでは、スペトレでは、協会主導のリスクの少ないパスサッカーを教えることはしません。
長いサッカーの歴史がありながら、上で活躍できる選手が少ない石川県。
早くからチームの結果を求めるクラブやJ下部に身を置くことは、個性を伸ばしたり個の武器を増やしたりする点では、かなりのリスクが存在していることを知って欲しいと思います。
ユース年代以降で活躍するためにも、この年代に携わる大人はボールを持つことを許容し、選手はベンチの大人を気にすることなく、また失敗を恐れることなくチャレンジできる環境が大切だと考えています。
リオペードラは、結果でクラブの名を高めたいから活動している訳ではありません。
明日から、リオペードラ加賀FCは、北信越フットサル大会に出場します。
選手にも言ってますが、北信越大会に出たから、それで人生全てが決まるわけではないということ。
選手育成に関して、今のシステムに大変な危機感を感じています。
ほとんどのチームがスピード・体格・パワーの成長は感じるものの、ユース年代(高校)以上で活躍できる武器が増えたとは、到底感じない。
勝利こそクラブのステイタスが上がることと勘違いしている大人や、選手獲得のためには負けられないと考えているベンチの大人が多くいる以上、石川県から世界で通用する選手はなかなか出てこないんじゃないかと思っています。
リオペードラでは、これからも変わらずに個の技術と判断を重視します。目先の勝利の為にサッカーを教える手法は取りません。
今、最も大切に考えているのは、大人主導ではない、自らやるという習慣を生む環境。
面白みのある、個性のある選手を生み出すのに大切なのは試合結果ではなく、個の成長だと考えます。
常に周囲の情報を取りながら状況判断できるようになることで、息の長い選手になる可能性が高い。
そう信じてこれからも活動を続けていきたく思っています。
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