先日のスペシャルトレーニング、ドリブル塾終了後の出来事。
「リフティングのコツを教えてください!」
小学生からの呼び出し。
キラキラした目って、いいですね。
こういうの、中学生は誰も言ってこないし。
ある小学生の大会での出来事。
「あんなドリブルしかしない、ふざけたチームに負けるな!」
試合前の選手達に、興奮した様子で声を掛ける対戦チームの監督。
大人がギラギラしていた。
子ども達に、相手をリスペクトしない姿勢を伝授して、
ボールを持つことは悪、とでも刷り込みたいのか。
育成年代で、勝たせることは難しくない。
選手が次の年代でどうなろうと知ったこっちゃない、
とにかく今勝てればいいや、目先の結果がほしい、
という監督やコーチがいるとすれば。
やり方、答え、全て教えてしまえばいい。
ミスした選手を怒鳴って、思考を止めて、
ミスのない無難なプレーをさせればいい。
結果、どうなるか。
選手はそれしかやらなくなり、工夫しなくなる。
自分で気付くことができなくなり、
言われたことしかできないロボットになる。
楽しいはずのサッカーが、楽しくなくなる。
そうして、上の年代に上がった時には、一切通用しなくなる。
大事なのは、教えずに探らせること。
ミスも同様、なぜ起きたのかと探らせる。
ヒントは与えても、否定はしない。
基準はぬるくなく、緩くなく、遊びがあり、自由さがあること。
これを飲んだら一瞬でサッカーが上手くなる『魔法の薬』や、
そこを通ったら一気に成果がでる『近道』があればいいけど。
そんなものは存在しない。
アイディアやプロセスが大事。
練習のための練習じゃ意味がない。
常に試合を意識して、想定外を想定内に。
変化を恐れず、修正する。
いくらでも追いついて、逆転できる年代。
薄皮を一枚一枚重ねていくように、
地道な作業を毎日毎日積み重ねて、
そうやって365日、ただひたすら繰り返して、やっと少し、成長する。
気付いた時に、積み上げられているように、継続する。