高校の先生や監督とお話をさせていただく機会が、多くあります。
子ども達に接する中で、近年増えている傾向があるようです。
成績が悪いわけでも、素行が悪いわけでもない。
けれど、
挨拶することができない。
目を合わすことができない。
話しかけても単語でしか返せない。
他人(仲間・友人)のことに無関心。
言われたことはできるけど、言われたことしかできない。
言われないことはできないし、しようともしない。
自分で考えて判断する習慣がない。
一番大事な『心』が育っていないのではないか?
経験が乏しく、考えが及ばないのではないか?
スポーツを通じて、本来学べるはずのものが学べなくなっているのではないか?
子どもに失敗や辛い思いをさせたくないと、先回りしてあれこれ手や口を出す過干渉な保護者が増えていること。
育成年代の指導者が試合結果にこだわるあまり、選手の思考を奪ってコマのように扱っていること。
大人が良かれと思って先回りすることが、子どもの成長を妨げる要因になる。
子ども達に本来備わっているはずの考える力が、大人の手によって摘み取られているのではないか。
スポーツの価値の一つは『人間』と『人間力』を育てる力があること。
自ら考えて動き、自ら考えて修正できる環境が必要。
明るく朗らかで挑戦する勇気を持ち、
失敗を恐れず、信念を持って、努力を積み重ねることができる。
自ら判断し、決断し、失敗や批判などをエネルギーに変えられる子が、変えてきた子が生き残る。
そう自分は思う。